IBTM Worldは、世界最大のMICE 見本市 IMEX Frankfurt と並び、 欧州の二大見本市として毎年開催されています。ちば国際コンベンションビューローでは、MICE誘致推進のため、令和５年１１月２８日（火）～３０日（木）にスペイン・バルセロナにて開催された「IBTM World 2023」に出展しました。

この商談は、出展者がネット上でバイヤーを検索し、事前にアポイントメントをリクエストするマッチング形式なのですが、今年からは、マッチメイキング・プラットフォームを最適化する新たなガイダンスツール「WalkMe」が導入されました。この新たなテクノロジーの活用により、出展者やホスト・バイヤー以外にも、ビジター・バイヤーが公式アプリで容易なスケジュール管理ができるようになりました。また登録や来場者・バイヤーのセッション出席を追跡する新しいツールの採用等、ビジネスの活性化が随所で見受けられました。

現地での商談は１セッション20分と限られた時間ではありましたが、世界各国のMICEバイヤーや旅行会社に向け、今後千葉でのMICE開催の促進につながるよう、バイヤー３０件 強に対し、精力的にPR活動を行いました。
今回見本市に参加し、ポストコロナに向けた社会経済活動の正常化や人流の回復を実感しました。コロナ禍によって、人と人が「Face to Face」で交流する場の価値が再認識されたと感じています。今後ともより多くのＭＩＣＥ開催につなげられるよう、取り組んでまいります。

会場となったバルセロナには街の魅力にあふれ、街中に世界遺産の歴史的建造物や大きなMICE施設が随所に存在していました。スペインの文化に触れ、あらためて石で出来ているヨーロッパの建築物が「保存」ではなく、いかに人々の生活とうまく「共存」をし、使用を目的に修繕されているということを認識しました。現地では、古い建造物にもかかわらず、それぞれの施設で現代風の様式に沿うよう修理・修復がされており、天井にバトンや照明・音響設備、エレベータの設置やバリアフリーの対応等がなされていました。それらをＭＩＣＥ開催の折に、ユニークベニューとしてうまく活用しつつ、運営している施設の姿が印象に残りました。

他都市を知ることで、日本を、千葉を、どのようにアピールするか考えるよい機会になるとともに、世界上位の国際会議都市に触れることで、いかに都市の魅力向上がMICE開催地としてプレゼンスを高めるために重要な要素であるかということを、あらためて実感しました。