グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム >  賛助会員 >  CCB-ICニュース >  2024年度 Vol.3 >  ❀千葉が誇る自然豊かな観光牧場、マザー牧場❀
お気に入りリストを見る

❀千葉が誇る自然豊かな観光牧場、マザー牧場❀


マザー牧場を訪問しました

お腹の模様をよく見ると…

 マザー牧場は言わずと知れた千葉を代表する大規模な観光牧場で、家族連れや自然を楽しみたい人々に非常に人気のスポットです。今回、CCBでは実際にマザー牧場で取り組んでいるインバウンド対応や環境保護の取組について、マザー牧場インバウンド対応窓口の清水営業部長にお話を伺いました。

 その前に、マザー牧場にあるグランピング施設についてご紹介いたします。2021年6月に新たにオープンしたグランピング施設「The Farm」。そのエリア内には非常に多くの種類のテントタイプの客室とコテージがあります。特にテントタイプの客室はハンモックやアスレチックなど様々な特徴があり、様々なグループでの宿泊に対応しています。マザー牧場の敷地内にあるため、牧場内の景色を一望したり、夏には食事をしながら打ち上げ花火を楽しむこともできます。

 マザー牧場から車で10分ほどの場所には、グランピング施設「Green Base」があります。こちらも、ドッグラン付きなど様々なタイプの客室を備えたテントサイトに加えて、バレルサウナやミニパター場などがあり、大人も子供も楽しめる施設になっています。施設の周辺には、南房総の山々を一望できる鹿野山九十九谷展望公園や鹿野山ゴルフ倶楽部があります。「The Farm」とあわせて、宿泊者には滞在中のマザー牧場への入場料と駐車料が無料になる特典があります。

マザー牧場におけるインバウンド誘客のための取り組みについてお話を伺いました

Q.コロナ禍が明けて、海外からの来場者数はどのように推移してますでしょうか。また、施設内で特にインバウンド客から人気のエリア、コンテンツはどういったものがあるでしょうか?

A.前年より外国人来場者が戻り始めましたが、それでも実績は依然として、コロナ前の6割程度です。特に外国人来場者の中でも大きな割合を占める中国大陸からの訪日客数がコロナ前の水準まで戻っていないことが影響したと考えています。
外国人来場者に人気のコンテンツとしてはやはり「自然」「動物とのふれあい体験」「季節のお花観賞」などがあります。特に自然環境については、マザー牧場が位置する鹿野山から雄大な景色を見ることができます。加えて牧場の西側からは、東京湾の向こうに富士山を臨むこともでき、その広大な敷地を活かして、菜の花やネモフィラ、コキアなど季節のお花を植えて外国人来場者を楽しませています。他にも人気の施設として、香港やシンガポールから「グランピング」施設への宿泊客も多いです。
1年を通してみるとやはり春と夏は来場者が増え、お花が見頃を迎えると多くの外国人来場者で賑わいます。国籍でみてみると中国、香港、台湾、シンガポール、タイ、ベトナムが多く、東アジアと東南アジアからのお客様が中心です。
現在もマザー牧場では、団体プランとして「マザー牧場&鴨川シーワールド」のセットプランを2社で協力して「面」でのご提案を行うなどして、インバウンド誘致に取り組んでいます。

秋が見頃のコキア

「Green Base」内に設置されているバレルサウナ

Q.現在実際に取り組んでいるインバウンド向け対応は具体的にどういったことがありますか?

A.マザー牧場内で来場者向けに配布・配架しているガイドマップの多言語対応(英語・中国語 繁体字・簡体字、タイ語)、ホームページの多言語対応(英語・中国語 繁体字・簡体字、タイ語、韓国語)、場内看板も少しずつではありますが、英語併記を進めています。

Q.インバウンド誘客のため取り組んでいる訪日プロモーションをご紹介ください。

A.海外OTAと連携して入場チケットの販売、SNS(Facebook、weibo)での情報発信、国内インバウンド商談会に参加し東アジア・東南アジアを中心に旅行業者に施設の紹介と来場誘致を行っています。あわせて国内・海外旅行業者への訪問セールスも行っています。

Q.マザー牧場では、環境保護や自然との共生などを意識した持続可能な運営に取り組まれていますが、具体的な内容を教えてください。

A.飼育している動物が排出する糞尿をリサイクルして作物を栽培する「循環型農業」に取り組んでいます。
牛や羊たちの糞尿は土壌内の微生物の力によって分解されて堆肥となります。この堆肥は土質を改善し、良い作物を育てます。その堆肥を使って育てた作物を牛や羊たちの飼料として使っています。

[エサになる]→[動物を育てる]→[うんちがでる]
    ↑                ↓
[植物を育てる]←[堆肥になる] ←[発酵させる]

また、この堆肥についてはマザー牧場だけではなく、周辺地域の農家でも使っていただいています。

イルミネーション(光の花畑)

菜の花(2月中旬~4月上旬)

Q.過去に海外客を受け入れた際に、課題だと感じたことはどういったことがありますでしょうか? また、特に意識している点がありますか?

A.いくつか課題はありますが、そのうちの1つはアクセス面です。南房総での滞在・周遊・3次交通などについて「次の観光地や宿泊地に向かう際に時間がかかってしまう」などのお声をお客様からいただくことがあります。2つ目は、現在少しずつ対応を進めてはいますが、施設内の言語対応です。パンフレットやホームページの多言語対応は進んではいますが、イベントを進行していく上ではどうしても日本語を使うことになるので、同じイベントでも満足度に差が出ると考えています。
 2つ目の課題に対しては、言葉の問題を意識したイベントご見学(見ているだけでも楽しい・感動など)のご提案や動物やお花とのふれあい、羊のエサやり体験、ジップラインやバンジージャンプ等のアクティビティ、などあまり言葉を必要としない「体験」もご提案しています。

Q.最後に、これからの季節にマザー牧場で楽しめるコンテンツの紹介をお願いします。

A. 絶景!富士山とのコラボレーションが必見のイルミネーションを開催中です。年が明けると早春のお花である「水仙」と「ロウバイ」がだんだんと見頃を迎えてきます。2月に入ると動物たちに新しい仲間(羊の赤ちゃん)が誕生し、赤ちゃん羊の「成長館」や赤ちゃん羊と一緒に写真が撮れる「ふれあい写真館」など春限定のイベントも登場します。お花畑では2月中旬から350万本の菜の花が見頃を迎え4月下旬までお楽しみいただけます。
春ならではの赤ちゃん羊やお花とのふれあい、牧場グルメを是非お楽しみいただければと思います。